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正社員の現状

正社員の現状

正社員といえば、かつては会社に多大な被害をもたらすなど余程のことがない限り定年まで勤め上げることができるというのが普通で、給与や地位も年齢とともに徐々に上がっていく“年功序列”型が殆どでした。

そして正社員で組織される“労働組合”というのがあって、自分たちの労働条件を改善させるために会社を相手に交渉したり、さまざまな活動が行われてきました。

これは企業ごとの単一の組織だけでなく、職種別、産業別などというように連合体という形態をとるものもあります。

これらの“労働組合”の組合員の比率も、第二次世界大戦直後には全社員の60%程度に達していたものが、徐々に低下して行って2005年には20%にも満たないほどになってきました。

これは正社員の数が減少したことや、不況による企業内の再構築が行われているうちに“労働組合”が解散せざるをえないような状況になったこと、また、“労働組合”による特定の政党への協力体制が組合員に受け入れられなくなったことなどいろいろあると言われていますが、全般的に組織力が弱くなってきたり、会社側の言いなりになって“社員のために闘う労働組合”とは名ばかりのものとなり、本来の役割を果たさなくなったものが多いようです。

そのような背景からもうかがえるように、不況による企業のリストラも起こりやすい状況にあります。

実際に私の周りでも、入社当時に人事課長をやっていて誰からも将来が約束されたように思われていた有望な人が、20年後の今では窓際族と呼ばれる地位にいたりするケースがいくつもあります。

とはいえ逆に一般社員で目立たなかった人が今では管理職になっていたりして、会社内ではその地位をめぐって壮絶な闘いが繰り広げられています。

正社員といえども、その雇用形態にあぐらをかいておくことはできないようですね。

また、人員が削減されることによって、サービス残業が増えたり仕事量が増えたりして収入面の不安定さだけでなく、健康面において不調を訴える正社員も最近では増えてきているのをみても、仕事面における“能力”と、少々のことではびくともしないような“精神力”それに“体力”、“知力”などといった“人間力”が必要なのが分かります。

サービス残業が多い職場などでは、時間給に換算すれば正社員と派遣社員の給与の額が逆転してしまうということも珍しくないようです。

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